オープンソースのネットワークモニタリングツール「Zenoss Core 4.2」リリース

 米Zenossは8月6日、オープンソースのネットワークモニタリングシステム「Zenoss Core 4.2」をリリースした。Zenoss Coreは大規模システム対応のネットワーク/システム管理アプリケーションで、Webブラウザでシステムの状況を監視できるのが特徴。Zenoss Core 4.2ではメッセージシステムが一新され、大量のイベント処理に対応するという。

 Zenoss CoreはPythonで実装されたシステム管理ソフトウェアで、WebベースのUIを備えているのが特徴。システムの可用性やパフォーマンス、イベント、設定などをWebブラウザから管理・監視できる。問題検出や問題の自動解決、障害管理、アラート、レポートなどの機能を持ち、プラグインによる拡張も可能。ライセンスはGPLv2。

 Zenoss Core 4.2では堅牢性の強化や、各機能の強化を図ったという。イベントシステムでは、メッセージフレームワークとしてオープンソースのAMQP(Advanced Message Queuing Protocol)メッセージシステム「Rabbit MQ」を採用した。これにより拡張性を改善し、1日1億件以上のイベント処理が可能になるという。

 アラートフレームワークも一新し、リアルタイムでのトリガーと通知を強化する。バックエンドのデータストレージシステムでは、これまでの「ZEO」に代わって「RelStorage」を採用、Zopeオブジェクトデータベースクエリの性能を改善するという。「Ext JS」はバージョン4.1にアップグレードし、イベントクエリ向けREST APIを導入、JSON API関連も強化されている。

 また、本バージョンよりIPv6に直接接続するデバイスもモニタリングの対象となり、SNMPv3トラップにも対応した。高度なユーザー設定なども追加されている。

 Zenoss Core 4.2はSourceForgeのプロジェクトページより入手できる。なお、4.2で加わった機能強化により、Python 2.7以上、MySQL 5.5.25以上など最小要件が変更されている。

米Zenoss
http://www.zenoss.com/

Zennos Coreプロジェクトページ
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_zenoss/