SourceForge.JPアップデート――SubversionやMercuralの個人リポジトリサポート、作業部屋でのチケット機能追加などを実装
SourceForge.JPでは、利用者の利便性を向上させることを目指し、常に機能の改善や追加が行われています。今回のアップデートでは、作業部屋でのSubversionやMercurialリポジトリサポートやチケット機能の追加、Webフック機能の追加などが行われています。
前回のアップデートアナウンスより約2か月が経過しました。今回のアップデートでは予告していた通り、作業部屋およびソースコードブラウザ周辺での機能改善が中心となっています。
作業部屋では、従来サポートしていたGitに加え、Subversion(svn)やMercurial(hg)にも対応するようになりました。また、チケット機能も追加され、開発に必要な基本機能がほぼそろったという状況になっています。作業部屋では今後も細かな機能改善は行われるものの、大きな機能追加はここでいったん終了という形になり、作業部屋で実装されたいくつかの機能は今後プロジェクト機能側へ移植される予定となっています。
また、ソースコードブラウザでは、Fork情報の表示とWebフックの実装が行われています。今後は外部ツール、サイトとの連携および表示の見やすさへの対応が強化されることになります。
全体の流れとしては、今後はプロジェクトおよびサイト全体に関わるUI変更と機能改善が中心となっていく予定です。ご意見、バグ報告等あればチケットにて報告いただければと思います。
以下、アップデートの詳細です。
- 作業部屋でSubversionとMercurialをサポート
- 作業部屋にチケット機能を追加しました
- Git、Subversion、MercurialリポジトリにWebフック機能を追加しました
- Fork情報を表示するようにしました
- Coming Soon!
作業部屋でSubversionとMercurialをサポート
従来の作業部屋ではソースコード管理システム(SCM)としてGitのみがサポートされていましたが、新たにSubversionおよびMercurial形式のリポジトリも作成できるようになりました。リポジトリブラウザはリポジトリの形式に関係なく同じインターフェースで使用でき、どのSCMを利用する場合でもほぼすべての作業部屋の機能が使用できます。
また、今回の変更に伴い、履歴の記録方法を変更しました。 今までは各コミットを分解して記録していましたが、今後は1度のpushに対して1つの活動履歴が記録されます。この変更は作業部屋だけではなく、プロジェクトも対象になります。
作業部屋にチケット機能を追加しました
作業部屋にチケット機能が追加されました。作業部屋での作業の整理や管理、バグ報告に利用できます。
なお、この作業部屋のチケット機能をベースとして改良されたものが、今後プロジェクト側のチケット機能として置き換えられることになります。
Git、Subversion、MercurialリポジトリにWebフック機能を追加しました
プロジェクトおよび作業部屋のリポジトリ(Git、Subversion、Mercurial)にWebフックの機能を追加しました。Webフックはリポジトリへのpush時にその情報をJSON形式で指定したURLにPOSTで送信する仕組みです。
作業部屋ではリポジトリの種類にかかわらず、同じ形式でWebフックが利用できます。Webフックを有効にすると、push時(Subversionの場合はコミット時)に指定されたURLに対してPOSTが行われます。POST時のリクエストボディには、リポジトリの情報などがJSON形式で格納されます。POST先ではJSONを解釈して好きなアクションをさせることができます。
詳細はヘルプページを参照してください。
Fork情報を表示するようにしました
コードリポジトリブラウザにて、Fork元及びFork先のリポジトリ一覧を表示するようになりました。このような形式で表示されます。
Coming Soon!
下記の機能が、もうすぐ実装される予定です。
- SNSアカウントでのログイン機能追加
- 作業部屋のファイルアップロード機能改善
- Pastebin機能
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