SourceForge.JPアップデート――各種機能のリニューアルや作業部屋でのWikiサポートなどを実装

 今月より、SourceForge.JP上で行われたアップデートのお知らせを(なるべく)月一回の頻度でSourceForge.JP Magazineへも掲載することにしました。基本的にはアカウントユーザーへ送信しているアナウンスメールと同一の内容ですが、アカウントユーザーではない方にも分かりやすいように一部編集してお送りします。

 本題に入る前に、現在行っている作業の背景について説明します。旧来のSourceForge.JPの全体システムは、ソースコードの版管理、ホスティング、フォーラムといった必要な機能を実現するために、その分野で一般的なオープンソースソフトウェアを活用し、SourceForgeシステムと連携させる手法にてサービスを提供してきました。10年以上前となるサイト開設時より実施してきたこの手法は、少ない人的リソースでの開発とサポートの簡素化を実現してきましたが、個々の機能およびUIが著しく異なるなどユーザーの利便性に問題があり、また、SourceForgeシステムとまったく異なる仕組みであることから機能拡張およびシステム本体の各種機能との連携が難しいという問題もありました。

 そこで昨年より、SourceForge.JP全体システムのUIを各機能で統一化し、必須機能の中で外部のソフトウェアを利用しているものなどを、オリジナルの実装で入れ替える作業を行っています。今回報告するアップデートのほぼすべても、この全体システムの改修作業の流れの中での変更となります。旧UIとの共存等で不便な部分も残っておりますが、ご意見、バグ報告等あればチケットにて報告いただければと思います。

以下、アップデートの詳細です。
  • プロジェクトトップ、ニュース、レビュー機能をリニューアルしました
  • プロジェクトにおけるTwitter連携機能の仕様を変更しました
  • 作業部屋でWikiが使えるようになりました
  • Mercurial のリポジトリブラウザを新バージョンに切り替えました
  • 作業部屋毎の活動履歴が表示できるようになりました
  • Coming Soon!
  • 採用情報:SourceForgeシステム開発(アルバイト、業務委託)

プロジェクトトップ、ニュース、レビュー機能をリニューアルしました

 プロジェクトのトップページ、ダッシュボードページ、ニュース機能、レビュー機能の機能が一部拡充され、デザインがリニューアルされました。

 プロジェクトトップページにおいては、下記のような変更が追加されています。

  • インストール方法、使い方、システム要件のデータの冒頭部をトップページに表示
  • 最新リリースファイルを5件とOS毎の最新リリースファイルをトップページに表示
  • ページビュー、ダウンロード数等の統計グラフをトップページに表示

 ニュース機能においては、下記のような仕様変更が行われています。

  • 使いづらく、使用頻度が低かったコメントフォーラム機能を廃止しました。 ニュースに関する議論などが必要な場合は既存のフォーラム機能やチケットなどを 利用してください。
  • 掲載されたニュースは全て自動的にSourceForge.JPのサイトトップの最新ニュース一覧に自動的に掲載されるようになりました。
  • ニュースの本文の表記は全てwikiフォーマットでの記述になりました。
  • ニュースに関連リンクをつけられるようになりました。
  • 投稿前にニュースのプレビューが確認できるようになりました。

 レビュー機能においては、表示フィルタが強化され、星の数毎にコメントを表示できるようになりました。下記の例のようにして5つ星コメントだけを閲覧するといったことができます。

http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/reviews/?score[]=5

プロジェクトにおけるTwitter連携機能の仕様が変更されました

 プロジェクトの活動をTwitterにつぶやく機能において、従来はプロジェクトレビューの投稿に関してすべての投稿が流れていましたが、ログインしていないユーザによる匿名投稿はつぶやかないようになりました。

作業部屋でWikiが使えるようになりました

 作業部屋にWiki機能が追加されました。作業部屋を作成すると自動的に有効になり、プロジェクトWikiとほぼ同じ機能が使用できます。なお、既に作成済みの作業部屋に関しても、全て有効になっています。作業部屋で公開されているコードやファイルの追加説明、文書作成などに活用してみて下さい。

Mercurial のリポジトリブラウザを新バージョンに切り替えました

 新ベータバージョンの共通リポジトリブラウザに Mercurialのサポートを追加しました。ほかのものと同じく、旧機能も引き続き利用できるようになっています。

 まだ機能が足らない面がありますが、新レポジトリビュアーの改善は今後も継続して進めていく予定です。何らかの不具合を見つけた場合や、ご意見等があればチケットへご連絡をお願いします。

作業部屋毎の活動履歴が表示できるようになりました

 今まで、作業部屋の活動履歴はユーザ自身の活動履歴ページで確認することしか手段がありませんでしたが、下記例のように各作業部屋ページにおいても活動履歴を閲覧できるようになりました。

http://sourceforge.jp/users/hylom/pf/ImageAggregator/history

 また、これに伴い、ユーザ自身の活動履歴ページの表示フィルタが強化され、作業部屋とプロジェクトを別けて閲覧できるようになりました。

Coming Soon!

 次の機能がもうすぐ実装されます!

  • 共通リポジトリブラウザにおけるコミットグラフ表示
  • 作業部屋Wikiのプラグイン拡充
  • 作業部屋へのticket(issue)管理機能の実装

採用情報:SourceForgeシステム開発(アルバイト、業務委託)

 SourceForge.JPではシステムの全面的な改修作業を行っておりますが、この作業をOSDN社の開発陣のサポートを受けて手伝っていただける人材を募集しています。応募詳細は上記のURLを参照してください。