SourceForge.JPアップデート――作業部屋トップページでのWikiサポートやコミットツリーのグラフ表示などを実装

 SourceForge.JPでは、利用者の利便性を向上させることを目指し、常に機能の改善や追加が行われています。今回のアップデートでは、個人向けリポジトリやファイルアップローダなどを提供する「作業部屋」や、コミットツリー表示の改善などが追加されました。

 前回のアナウンスから2か月が経過していますが、この間、全体システムの新UIへの移行作業は少し停止させていただき、PersonalForge機能の作業部屋のリニューアルに注力していました。通常のプロジェクトでの開発では、複数の管理者、開発者を想定したコラボレーションツールと一般ユーザー向けの機能も利用できますが、個人で開発するようなソフトウェアやごく小さなツールを公開するには余計な機能が多いという場合もあります。そこで個人向けに機能を絞り、気軽にリポジトリやファイルの公開場所などを設置できる「作業部屋」の機能が設けられています(参考:プロジェクトと作業部屋の相違点)。

 元々の作業部屋はGitリポジトリとファイル置き場の一対の組み合わせをユーザー配下に置けるというだけのものでしたが、今回のアップデートまでに、Wikiを中心にした開発システムに変更されています。近いうちにMercurial(Hg)、Subversionへの対応とチケット機能の追加が予定されており、その時点で作業部屋の機能追加作業は基本的に完了となります。ご意見、バグ報告等あればチケットにて報告いただければと思います。

 以下、アップデートの詳細です。

  • 作業部屋のトップページをWikiに変更しました
  • コミットツリーのグラフ表示を追加しました
  • 自分の作業部屋一覧とプロジェクト一覧を指すURLについて
  • Coming Soon!
  • 採用情報:システム開発、コンテンツ製作/記事執筆 (アルバイト、業務委託)

作業部屋のトップページをWikiに変更しました

 作業部屋のトップページのデザインや構成、表示項目などを自由に変更できるようになりました。初期状態の標準のトップページでは従来同様ファイルやリポジトリの情報が表示されるようになっていますが、表示されているWikiページを編集することにより内容を自由に構成し直すことができます。自分の作業部屋の使い方に合わせて編集してみてください。

 ページの例としては、http://sourceforge.jp/users/ishikawa/pf/keitairc/wiki/FrontPage等を参照してください。

 なお、ファイルリストやコミット情報といった動的な内容については、新たに追加されたWikiのプラグインによって出力されています。詳しくはWikiのガイドおよびプラグインリストを参照してください。現在の作業部屋wikiの初期ページでは、下記のプラグインを利用したページが表示されています。

ProjectName -- プロジェクトや作業部屋の名前を埋め込み
RepositoryInfo -- 作業部屋のリポジトリURLやコードブラウザへのリンクボタン表示
ProjectDescription -- プロジェクトや作業部屋の説明文を埋め込み
ReleaseList -- 最新リリースファイル一覧のボックスを表示
RecentCommit -- 最近のリポジトリのコミット一覧を表示
RepositoryReadme -- リポジトリ内の README ファイルを展開して表示
RecentActivity -- 最近の活動履歴を表示
RecentChanges -- 最近のWikiの変更履歴を表示
RecentBlog -- 最近のブログの履歴を表示

参考URL:
Wikiガイド:http://sourceforge.jp/projects/docs/wiki/WikiGuide
プラグインリスト:http://sourceforge.jp/projects/docs/wiki/WikiPlugins

コミットツリーのグラフ表示を追加しました

 新リポジトリブラウザのコミット一覧画面において、マージ履歴の分かるグラフ表示を追加しました。MercurialおよびGitに対応しています。

 ページの例としては、http://sourceforge.jp/projects/git-core/scm/git/git/commits等を参照してください。

 リポジトリブラウザは、今後も引き続き機能強化を続けて行く予定です。

自分の作業部屋一覧とプロジェクト一覧を指すURLについて

 各ユーザの作業部屋および参加プロジェクトの一覧のURLは、「/users/(アカウント名)/pf/」および「/users/(アカウント名)/projects/」で示されますが、使い方などの例示、指示などを他ユーザーに対してしやすいように「自分」の一覧を示す下記URL (リダイレクト)を設置しました。

http://sourceforge.jp/my/pf -- 自分の作業部屋一覧
http://sourceforge.jp/my/projects -- 自分の参加プロジェクト一覧

Coming Soon!

 下記の機能が、もうすぐ実装される予定です。

  • 作業部屋へのチケット管理機能の実装
  • 作業部屋のMercurial、Subversion対応

採用情報:システム開発、コンテンツ製作/記事執筆(アルバイト、業務委託)

 SourceForge.JPではシステムの全面的な改修作業を行っておりますが、この作業をOSDN社の開発陣のサポートを受けて手伝っていただける人材を募集しています。

 また、SourceForge.JP上のコンテンツやSourceForge.JP Magazineで公開している記事などの製作を行っていただけるライターも募集しています。

 応募詳細はhttp://osdn.co.jp/jobsを参照してください。