可逆圧縮オーディオコーデック「FLAC 1.3」リリース
可逆圧縮型音声ファイルコーデック「Free Lossless Audio Codec(FLAC)」の最新版「FLAC 1.3」がリリースされた。6年ぶりの最新版となり、Xiph.Org Foundationの下でのリリースとしては初となる。
FLACは音声データを圧縮するためのコーデックおよび専用のファイルフォーマット。可逆圧縮のため音質劣化がないのが特徴。ライセンスは修正BSD Licenceで、最近ではFLACをサポートしたオーディオプレイヤー製品も登場している。フリーのマルチメディアフォーマットの開発および支援を目的とする非営利団体Xiph.Org Foundationの下で開発が進められており、Linux、Mac OS X、Windowsをサポートする。
FLAC 1.3は2007年にリリースしたバージョン1.2.1以来の最新版となる。大きな変更はなく細かな強化とバグ修正が中心となる。RF64とSony Wave64のサポートが加わり、両フォーマットでのエンコードとデコードが可能になった。また、56kHzから192kHzまでにおけるGain分析のサポート、FLAC以外のファイルのデコード時のエラーメッセージを改善した。いっぽう、出力するデータをCDのセクタサイズにそろえる「–sector-align」オプションは非推奨となり、今後は削除される可能性がある。開発レポジトリのgit.xiph.orgへの移行も行われた。
FLACはFLACのWebサイトなどからダウンロードできる。ソースコードのほか、WindowsやMac OS Xなど向けのバイナリも公開されている。
FLACのダウンロード
http://xiph.org/flac/download.html
Xiph.Org Foundation
http://www.xiph.org/