PythonコードをJavaScriptコードに変換する「PythonScript 0.6」リリース
5月9日、Pythonで実装されたコードをJavaScriptコードに変換するトランスレータ「PythonScript 0.6」がリリースされた。Pythonで実装されており、PythonによるWebプログラミングを可能にするという。
PythonScriptは、Amirouche Boubekki氏が開発するPython-JavaScriptトランスレータ。Pythonで実装されたコードをJavaScriptに変換し、Webブラウザなどで実行できる。ただし、すべてのPythonコードをJavaScriptに変換できるわけではなく、クラスや多重継承、関数、メソッド、例外処理、リストや辞書、文字列型といったPythonの主要機能はほぼサポートするものの、super関数やmro(メソッド解決順序)、__getattribute__フックといった一部の型付け/クラス関連機能についてはサポートされていない。また、標準ライブラリのサポートも不足しており、最小限の組み込み型およびjQueryバインディングのみが利用できるという。
PythonScriptはまだ開発が始まったばかりのプロジェクトであり、安定性にも欠けるもののPythonでJavaScriptコードを作成するために十分だと思われる機能を備えているとのこと。ただし、既存のPythonプログラムをWebブラウザ上で実行させる、といった用途には向いていないとしている。
PythonScriptはGitHubのPythonScriptリポジトリから入手できる。ライセンスはLGPL 2.1。
PythonScript
http://apppyjs.appspot.com/
PythonScriptリポジトリ
https://github.com/amirouche/PythonScript