JavaScriptベンチマークテストの「SunSpider 1.0」が公開

 米AppleのWebKitチームは4月30日、JavaScriptベンチマークテスト「SunSpider 1.0」をリリースした。2007年12月の初リリースから5年を経てのバージョン1.0リリースとなる。

 SunSpiderは、JavaScriptエンジンの性能を測定する目的で開発されたベンチマークプログラム。WebKitのWebサイト上で公開されており、Webブラウザでアクセスすることでベンチマークテストを実行できる。

 SunSpider 1.0ではバグ修正およびテストの精度や再現性の向上にフォーカスしているという。開発がスタートした当初と比べてJavaScriptランタイムが高度になり、また実行エンジンがより複雑な動作を行うようになっているという傾向を受けて、26のテストのうち23にバリデーションチェック機能が加えられている。これによりデッドコード問題に対応でき、テストが完全かつ正確に実行されたことを確認できるという。バリデーションチェック追加によるオーバーヘッドは2%以下を目指すとしている。このほか、OS側の電源管理機能によるテスト結果への影響を減らすメカニズムも導入された。

 SunSpiderの開発チームは、Mozillaの「Kraken」やGoogleの「Octane」などのJavaScriptベンチマークツールがあることを認めながら、SunSpiderではDateやString、Regexpといったオブジェクトの操作を含む幅広い処理や操作にフォーカスし、シンプル、実践的なテストを目指していると説明している。

SunSpider 1.0
http://www.webkit.org/perf/sunspider/sunspider.html