Hadoop MapReduce向けテストライブラリ「Apache MRUnit 1.0」リリース

 Apache Hadoop MapReduce向けユニットテストライブラリ「Apache MRUnit」の開発チームは4月15日、「Apache MRUnit 1.0.0」をリリースした。2012年5月にApacheのトップレベルプロジェクト(TLP)となって以来初のリリースとなる。

 Apache MRUnitは、Javaで書かれたApache Hadoop MapReduceジョブのユニットテスト用ライブラリ。ソフトウェアテストを自動化することで、プロジェクトの品質や作業効率が改善すると言われている。2009年に開発がスタートし、2011年よりApache Software Foundation(ASF)のプロジェクトとして運営されている。

 MRUnit 1.0は2012年5月に公開されたバージョン0.9以来のリリースとなる。新機能として、MapReduceのDistributedCacheサポートが加わった。また、従来単一のペアに限られていたkey-valueペアのテストは複数のペアを入力できるよう拡張されている。そのほか、MockOutputCollectorやMockContextWrapperクラスを利用することなく、TextOutputFormatなどHadoopのOutputFormatを直接利用できるようになっている。

 InputSplit、MapInputなどが関連する多数の既存機能の強化やバグ修正も行われている。依存するHadoopのバージョンはHadoop 1.0.3もしくはHadoop 2.0.0-alpha以上にアップデートされている。

 Apache MRUnit 1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache MRUnit
http://mrunit.apache.org/