米Black Duckが2012年のオープンソースプロジェクトのルーキーを発表、JavaScript関連プロジェクトが半数を占める

末岡洋子
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　米Black Duck Softwareは1月30日（米国時間）、2012年に生まれたオープンソースプロジェクトの中から上位10プロジェクトを選んだ「2012 Open Source Rookies」を発表した。半数がJavaScript関連のプロジェクトで、近年のJavaScript人気を表すものとなった。

　その年に新しく立ち上がったオープンソース・ソフトウェア開発プロジェクトトップ10を選ぶもので、今年で5回目となる。Black Duckのオープンソース情報サイトOhloh.netおよびオープンソースプロジェクトのデータベースである「Black Duck KnowledgeBase」からのデータを基に選出した。主として、プロジェクトの活動、コミットのペース、チームの規模などの要因から分析した。今年の受賞プロジェクトは以下の10つ。

  • JavaScriptライブラリ「Backbone.js」ベースのJavaScriptアプリケーション向けフレームワーク「chaplin.js」
  • マルチタッチジェスチャーサポート用JavaScriptライブラリ「Hammer.js」
  • JavaScriptフレームワーク「Yahoo! Mojito」
  • Twitterが公開したJavaScript向けパッケージマネージャの「Twitter Bower」
  • Microsoftが開始したJavaScriptを拡張した言語「TypeScript」
  • システムの実装や設定管理を大幅に簡素化する「Ansible」
  • GPUアクセラレーションフィルタなどを適用できるiOSライブラリ「GPUImage」
  • Ruby向けに高速なメッセージ処理を提供する「Sidekiq」
  • GitHub、WordPress、Twitterなどソーシャルメディアを統合できるパーソナルサイト「Syte」
  • インドネシアとオーストラリアの機関と世界銀行が共同で開発する自然災害によるインパクトシナリオを生成する「InaSAFE」

　また、佳作としてDCPU-16向けのアセンブラ、コンパイラ、エミュレータ、IDEなどを含むツールセット「DCPUToolChain」が選ばれている。

　受賞した10プロジェクトのうちJavaScript関連プロジェクトが半数を占め、昨今のJavaScriptに対する人気や開発の活発さを裏付けるものとなった。JavaScriptプロジェクトについては、同じ問題の解決を図るプロジェクトが複数生まれるなど競合するものもあれば、協業もみられるという。また、モバイルへのフォーカスなどもトレンドとしてあるとのこと。言語としてはJavaScriptのほか、PythonとRubyが目立っていた。

米Black Duck Software
http://www.blackducksoftware.com/

Chaplin.js
http://chaplinjs.org/

Hammer.js
http://eightmedia.github.com/hammer.js/

Yahoo! Mojito
https://github.com/yahoo/mojito

Twitter Bower
https://github.com/twitter/bower

TypeScript
http://www.typescriptlang.org/

Ansible
http://ansible.cc/

GPUImage
https://github.com/BradLarson/GPUImage

Sidekiq
http://mperham.github.com/sidekiq/

Syte
http://rigoneri.github.com/syte/

InaSAFE
http://inasafe.org/

DCPUToolChain
http://dcputoolcha.in/