GPU利用のFlash 2Dゲーム開発フレームワーク「Starling 1.3」リリース

 オーストリアGamuaは1月14日、Flash向けゲームエンジン「Starling 1.3」をリリースした。ActionScript 3ライブラリとして提供されるゲームエンジンで、GPUによるアクセラレーションを利用したゲームを容易に作成できるという。プラットフォームに非依存、オープンソースといった特徴も持つ。

 StarlingはFlashベースのゲーム開発フレームワーク。「Flash Player 11」および「Adobe AIR 3」の3D描画機能「Stage 3D」のサポートや、ActionScript 3ライブラリによる高いパフォーマンスなどを特徴とし、WebブラウザのほかiOSやAndroidといった主要モバイルOSで動くゲームを作成できる。人気ゲーム「Angry Birds」で知られるフィンランドRovio Entertainmentで採用されるなどの事例を持つ。ライセンスはBSD License。

 最新版では、要望が多かったというフィルタ機能を導入した。Flashでのフィルタクラスと同じように動作し、フィルタプロパティからフィルタインスタンスを割り当てることができる。このフィルタ処理はGPUで実行されるためパフォーマンスに優れるほか、AGAL(Adobe Graphics Assembly Language)を使って容易にAPIを拡張できるという。

 「tween」と呼ばれる、アニメーションフレームの補完機能も強化された。アニメーションするオブジェクトを管理するJugglerクラスとTweenクラスとの分離が進められ、シンプルなタスクをより簡潔に実装できるという。TweenクラスにはrepeatCountとreverse、nextTweenなどの新しいプロパティも加えられている。

 このほか、ビットマップフォント、サウンドといったリソースを管理するAssetManagerクラスも導入されている。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Starling Framework
http://gamua.com/starling/

Gamua
http://gamua.com/