新たなC#コード補完エンジンが導入されたオープンソースの統合開発環境「MonoDevelop 3.0」リリース

 米Xamarinは5月14日、C#など.NET言語向けの統合開発環境(IDE)「MonoDevelop 3.0」を公開した。新たなC#コードの補完エンジンの導入などが特徴となる。

 MonoDevelopはオープンソースの.NET向けIDE。WindowsおよびLinux、Mac OS Xに対応し、デスクトップアプリケーションやASP.NETによるWebアプリケーションを迅速に作成できる。

 MonoDevelop 3.0では、新たなC#コード補完エンジンが導入された。これによりコード補完やナビゲーションがより正確かつ信頼できるものとなり、参照部分の検索やリネーム操作も高速化されるという、C#ファイルのセマンティックハイライトにも対応し、オンザフライのコード整形もより正確になったという。さらに、ソース分析や文脈に合わせた修正などの機能も実験的に導入された。テキストエディタには「Virtual Indent Mode」も追加され、アセンブラブラウザも強化されている。

 Mac向けでは、AppleのMac App Store向けアプリケーション実装を容易にするMonoMacアドインの導入やplistエディタのサポートなどが強化された。そのほか、米MicrosoftのPLP(Portable Library Projects)への実験的対応や、ドラッグ&ドロップでUIを開発できるAndroid向けのUIエディタ「Visual UI Designer」が加わっている。

 MonoDevelop 3.0ではopenSUSEやSUSE Linux Enterprise、Windows、Mac OS X向けのバイナリパッケージが用意されており、MonoDevelopのWebサイトよりダウンロードできる。ソースコードも同Webサイトで公開されている。

米Xamarin
http://www.xamarin.com

MonoDevelop
http://monodevelop.com/