米Red HatがPaaS「OpenShift」を製品化へ、「OpenShift Enterprise」を発表
米Red Hatは11月27日、Platform as a Service(PaaS)型のクラウドサービス「OpenShift Enterprise」を正式発表した。これまではベータプロジェクトとしてサービスやソフトウェアが提供されていたが、今後はRed Hatの正式な製品として提供されるようになる。
OpenShiftはRed Hatが2010年11月に取得したMarakaの技術を土台とするPaaS型クラウドサービス。JavaやRuby、Python、PHP、Perlなどで開発を行えるアプリケーションフレームワークおよびその実行環境提供することでアプリケーション開発から管理までのサイクルを合理化するとともに、リソースプランニングなどの機能によりインフラストラクチャの利用も改善できるとしている。Red HatはOpenShiftを2011月5月に発表、2012年4月にはオンプレミスでOpenShift環境を構築できるオープンソース版も公開された。
OpenShiftではベースとするLinux環境としてRed Hat Enterprise Linuxを使用、ミドルウェアとしては「JBoss Enterprise Application Platform」などが採用されている。プライベートクラウドや、プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウド環境も構築できる。「Red Hat Enterprise Virtualization」やVMwareなどの仮想化プラットフォームに対応、OpenStackサポートも計画しているという。
OpenShift Enterpriseはサブスクリプション形式を採用し、まずは北米市場などで提供を開始する。Red Hatは同日、OpenShift Enterpriseに合わせ、パートナープログラムも発表している。
米Red Hat
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