米Netflix、分散サービス制御ライブラリ「Hysterix」をオープンソースで公開

 動画ストリーミングサービスを提供する米Netflixは11月26日、分散サービス運用のためのライブラリ「Hysterix」をオープンソースで公開した。クラウドサービスの耐久性を強化できるとしている。

 Hysterixは分散サービスのやり取りを制御するツール。2011年に同社内のAPIチームがスタートしたプロジェクトで、現在Hysterixを経由して、100億単位のスレッド分離コール、1000億単位のセマフォ分離コールが実行されているという。システムのアップタイムと耐性を大きく改善できたと報告している。

 Hysterixを利用することでサービス間のアクセスポイントを分離し、レイテンシや障害耐性を改善できるという。また、同時にフォールバックオプションを提供することで、システム全体の耐性を改善できるという。

 HysterixはGitHubのプロジェクトページより入手できる。ライセンスはApache License 2。

米Netflix
http://www.netflix.com/

HysterixのGitリポジトリ
https://github.com/Netflix/Hystrix