米Netflix、使われていないAWSリソースを自動削除するツール「Janitor Monkey」を公開
オンラインでのビデオレンタルや動画配信サービスを手がける米Netflixは1月4日、米Amazonのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」向けの管理ツール「Junitor Monkey」を公開した。使われていないインスタンスやボリュームを自動的に削除するツールで、時間やコストを節約できるという。
NetflixのサービスではAWSのパブリッククラウドインフラを積極的に利用しており、またAWS向けに開発したツールを「Simian Army」としてオープンソースで公開している。すでに障害テストツール「Chaos Monkey」などをリリースしているが、Junitor MonkeyもSimian Armyの一部とされている。
Junitor Monkeyは事前に設定したルールに基づき、使われていないインスタンスやボリュームを検出して自動的に削除するツール。具体的には、削除対象の候補となるリソースのマーク、通知、そして削除の3ステップで行われる。削除対象とマークされたリソースは、その後オーナー(管理者)がフラグを立てて削除対象から除外するなどの行動を行わなかった場合、設定されたスケジュールに基づき自動で削除される。デフォルトでは通知の2日後に削除設定されているという。
対象となるのはEC2インスタンス、EBSボリューム、EBSボリュームスナップショット、Auto Scaling Groupで、リソースの種類に応じてルールが設定されている。EBSボリュームの場合、なんらかのインスタンスに過去30日間接続されていないものを削除対象候補に設定するという。Junitor Monkeyそのものは休暇中ではない週末の午前11時に動くよう設定されており、ログはAmazon SimpleDBテーブルに格納されるようになっている。
柔軟な設定項目やカスタマイズが特徴で、ユーザーの利用ケースに合わせてルールを変更したり、RESTインターフェイスを使ってフラグを立てるといった操作も可能。
Netflixによると、Janitor Monkeyを利用することでこれまでマニュアルで行っていた削除作業が大幅に簡素化され、時間とコストを節約できたとしている。
Janitor MonkeyはNetflixのGithubプロジェクトページより入手できる。
米Netflix
http://www.netflix.com/
NetflixのGithubリポジトリ
https://github.com/Netflix/simianarmy