Hadoopなどさまざまなクラウド環境に対応する運用ライブラリ集「Apache Whirr 0.8」リリース
Apache Whirr開発チームは8月24日、クラウドサービス運用ライブラリ集「Apache Whirr 0.8.0」をリリースした。トップレベルプロジェクトとなってから2回目の公式リリースとなる。
Apache Whirrは、「Apache Hadoop」や「Apache HBase」、「Apache Zookeeper」、「Apache Cassandra」といったクラウド関連ソフトウェアを操作するためのライブラリ集。2007年に「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上でHadoopクラスタを動かすためのシェルスクリプト集としてスタートし、EBSのサポート、さまざまなクラウドサービスへの拡大などの特徴を加えた。2010年にApache Software Foundationのインキュベーションプロジェクトとなり、2011年8月にトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格している。
特定のクラウドに依存せず中立的な方法でサービスを実行・操作・管理できるほか、共通のサービスAPIを提供する点などが特徴で、クラウドサーバー上のクラスタ設定や管理を高速化できるという。プロジェクトのWebサイトでは、Amazon EC2上で3ノードのZookeeperクラスタを5分で設定する方法などが紹介されている。
Whirr 0.8はトップレベルプロジェクトとなって2回目のリリースとなる。30以上のバグを修正したほか、EC2 Cluster Compute Groups for Hadoopのサポートといった新機能が加わった。サポートするサービスもアップデートされ、HBase 0.92.0やCassandra 1.1.2などをサポートする。既存コンピューティングサービスの再利用やエラー対策も加わっている。
Apache Whirr
http://whirr.apache.org/