オープンソースのグループウェア「Group-Office 4.0」リリース

 7月4日、オープンソースのグループウェア「Group-Office 4.0」がリリースされた。カレンダーやファイル共有、CRM、プロジェクトマネージメント、メール、スマートフォンやPDAとの同期といった機能を備えるグループウェアで、AGPLでリリースされるCommunityエディションと、追加機能やサポートが付いた有料商用版(Professionalエディション)が提供されている。

 Group-OfficeはオランダIntermeshがオープンソースで開発するグループウェア。ドイツのグライフスヴァルト大学や独Bioscientia in Ingelheim、オランダTBI Directといった組織での採用実績がある。高いカスタマイズ性があり、OutlookやGnome Evolutionなどのデスクトップクライアントに加え、iPhoneやAndroidなどモバイル端末との同期も可能。

 Group-Office 4.0は、2008年11月に公開されたバージョン3.0以来のメジャーアップデートとなる。ベースとするPHPフレームワークが変更され、安全性の強化や、開発速度の改善などが期待できるという。

 検索では、ファイル名に加え、ファイルの内容を対象とした検索も可能となった。また、ドキュメントワークフローモジュールが追加されたほか、CardDAVにも対応する。ファイル共有ではファイルアップロード機能が改善され、ファイルロック機能が加わった。一方で、GnuPGを使ったメッセージ暗号化、CMSモジュールなど一部機能が削除され、phpBBモジュールやWordPressモジュールも廃止されている。

Group-Office
http://www.group-office.com/

ダウンロード
http://sourceforge.net/projects/group-office/