「Google Chrome 20」リリース、多くの脆弱性を修正

 米Googleは6月26日、オープンソースのWebブラウザの最新安定版となる「Google Chrome 20」(バージョン番号20.0.1132.43)を発表した。合計22件の脆弱性を修正し、安定性とセキュリティを強化した。

 修正された脆弱性のうち、14件が深刻度が「High」(高い)に分類されており、4件が「Medium」(中くらい)で3件が「Low」(低い)だった。最も深刻度が高い「Critical」の修正は、今回のリリースでは含まれていない。

 Highに分類されている脆弱性の中には、PDFコーデックにおける整数オーバーフロー、Matroskaコンテナにおける整数オーバーフローの脆弱性などがある。64ビットLinuxのみが影響する脆弱性として、libxmlにおける整数オーバーフローが修正されている。

 Googleは脆弱性の発見に報酬を払う制度を導入しており、今回のリリースで支払った額は合計で11500ドルと報告している。

 Chrome 20はMac OS X、Linux、Windows、Chrome Frameに対応、Google ChoromeのWebサイトより入手できる。

米Google
http://www.google.com/

Google Chrome
http://www.google.com/chrome/