ついにChromeのAndroid版が登場、米Googleが「Chrome for Anroid」ベータを公開

 米Googleは2月7日、Google ChromeのAndroid版となる「Chrome for Android」ベータ版を公開した。Android 4.0(Ice Cream Sandwich)のみに対応、Android Marketより入手できる。

 Chrome for AndroidはオープンソースのWebブラウザであるChromeのAndroid版で、モバイル向けに最適化した。Android 4.0を搭載するスマートフォンとタブレットで利用できる。速度とシンプルなインターフェイスが特徴で、ハードウェアアクセラレーションを用いたレンダリングや、検索結果をバックグラウンドで読み込む機能などによってWebブラウジングを高速に行えるという。

 また、スマートフォンとタブレットでは画面サイズが異なるが、どちらでも利用しやすいようにタブも改良された。タブの数は無制限で、スワイプ操作でのタブ切り替えなど直感的な操作を行えるという。ページ内に複数のリンクがある際にリンクを拡大表示する「Link Preview」機能も備えている。

 Google Accountを利用したPCやほかの端末との同期機能も特徴。ほかのChromeで開いているタブを表示したり、ブックマークの同期といった機能が利用できる。履歴やキャッシュ、Cookieなどを残さないシークレットモードや、最新のHTML5サポートといったPC版Chromeが備えていた機能も利用できる。

 Chromeは2008年に発表、現在WindowsやMac OS X、自社OS「Chrome OS」などで利用できる。リリース以来、順調にユーザーを増やしており、米Net Applicationsの2012年1月の集計値によると、Chromeのシェアは18.94%で第3位。1位の「Internet Exlorer」(シェア52.96%)、2位の「Firefox」(同20.88%)との差と縮めている。Androidで利用できるWebブラウザとしてはデフォルトで搭載されているWebKitbベースのWebブラウザやOpera Mini、Firefox、Dolphin Browserなどがある。

米Google
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