Songbirdベースのメディアプレーヤー「Nightingale」登場、まずはWindowsとLinuxに対応

 マルチプラットフォーム対応のメディアプレーヤー「Nightingale 1.8.1」が12月15日リリースされた。オープンソースのメディアプレーヤーであるSongbirdからフォークしたプロジェクトで、WindowsおよびLinuxで動作する。音楽ライブラリの管理や再生のほか、アドオンや拡張機能による カスタマイズ機能を備えているのが特徴。

 Songbirdは2010年春にLinuxサポートを中止する決定を下したが、これを受けて発足したのがNightingaleプロジェクトとなる。NightingaleはFirefoxなどが採用しているレンダリングエンジンGeckoをベースに作られており、MozillaベースでLinuxやWindows、Mac OS Xに対応する初のオープンソースメディアプレーヤーであるとのこと。ただし、現時点ではMac OS X版はリリースされていない。ライセンスはGPL/LGPL/MPL/BSD License。

 NightingaleではSongbirdと同様、メディアライブラリの管理や再生だけでなく、Web上の音楽再生などにも対応する。また、サードパーティ製のアドオンや拡張機能にも対応し、ユーザーはこれらを利用してカスタマイズできる。アドオンは現在、Last.fm統合のためのアドオンなど約10種類が公開されている。

 Nightingale 1.8.1は同プロジェクト初の公式リリースで、「プレビューリリース」という位置付け。Songbird 1.8.0を元に開発されたバージョンで、Songbirdと同様にレンダリングエンジンGecko およびランタイムパッケージXUL Runnerを採用する。

 今後はGecko 6対応作業、Mac OS Xサポート、速度、安定性、セキュリティの強化などを予定しており、開発者やユーザーからのフィードバックを得てプロジェクトを進めていく。2012年に予定している次期版ではSongbirdの現行版(バージョン1.10)にあわせたバージョン番号を予定しているという。

 プロジェクトでは1.8.1のリリースにあわせ、Webサイトも一新した。最新のWebサイトではフォームやWikiを用意し、コミュニティ活動を活発にする。

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図 Nightingale 1.8.1

Nightingale
http://getnightingale.com/