UIや拡張性が強化された「Drupal 7」リリース
Drupal Associationは1月5日、オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「Drupal 7」を公開した。管理インターフェイスを一新し、拡張性も強化されている。DrupalのWebサイトよりダウンロードできる。
Drupalは、さまざまな導入事例を持つオープンソースのCMS。ホワイトハウスやNASAのWebサイトなどでも利用されている。約2年半の開発期間を経てリリースされたDrupal 7は、1000人近い開発者が貢献しているという。使いやすさ、コンテンツの柔軟性、拡張性をテーマに新機能追加や機能強化が図られている。
Drupal 7の改善点として、管理ユーザーインターフェイスの大幅な強化が挙げられる。管理画面から直接モジュールやテーマを更新できるようになったほか、見栄えやテーマが改善された。コミュニティ内で立ち上がったプロジェクトDrupal 7 User Experience Project(D7UX)の成果が反映されたという。
また、独自のコンテンツタイプを作成できるCCK(Content Construction Kit)機能が「Field API」という名称でDrupal Coreに導入された。コンテンツに限らず、ユーザーやコメントなどにも独自のコンテンツタイプを追加できる。
画像処理も強化され、リサイズやトリミングなどが容易になった。メタ情報をXHTMLに埋め込むRDFaにも対応したほか、自動テスト環境も搭載している。バージョン6からのアップグレードやインストールも改善したという。
拡張性では、高度なキャッシュ機能、マスター/スレーブ型レプリケーション、リバースプロキシ、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)などのサポートが加わった。データベースサポートも強化され、Maria DB、Microsoft SQL Server、MongoDB、Oracle、MySQL、PostgreSQL、SQLiteなどさまざまなデータベースを利用できる。
Drupal 7リリースを受け、1月7日には世界約90カ国のDrupalコミュニティが各地で立ち上げ記念パーティを開催することになっている。
Drupal Association
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