Linus Torvalds氏、「Linuxカーネル 2.8/3.0」への移行を検討中?

 Linuxカーネル開発者は現在、カーネル2.6系の40回目のリリースに向けて作業を進めているが、Linus Torvalds氏がメーリングリストにて「2.6系が大きくなりすぎた」とし、「2.8系」への以降を示唆した。これを契機に、メーリングリストで議論が始まっている。

 Linuxカーネルの最新版は5月19日にリリースされた2.6.39だが、そのリリース後の5月23日、Linus Torvalds氏はLinux Kernel Mailing List(LKML)で次期版のマージウインドウを短縮したことを改めてリマインドした。そして、「2.6系の数字が大きくなりすぎている」と指摘、「単に『2.8』と呼ぶかもしれない」と記した。

 これに対し、メーリングリストではいくつかの提案がされている。Linuxカーネルの主要開発者であるGreg Kroah-Hartman氏は「もし実現すれば、ウイスキーでもなんでもプレゼントする」と賛同を表明した。また、Ingo Molnar氏は2.6.42まで続けた後に3.0.0にしてはどうかと提案、これに対しTarvalds氏は、「その場合は3.0.0ではなく3.0とし、3桁目は安定版リリース用とすべきだろう」と回答している。

 このほかにも、バージョン番号と品質への期待のバランスから「2.6.38と2.6.39の電源管理周辺の問題を修正した後に3.0にしてはどうか」、「以前にも提案があった『2011.0』のようなバージョン番号の付け方のほうがよいのではないか」といった意見も挙がっている。

LKML
https://lkml.org/