RHEL 4.9互換の「Scientific Linux 4.9」リリース

 Scientific Linux開発チームは4月21日、最新のLinuxディストリビューション「Scientific Linux 4.9」をリリースした。同チームは3月にバージョン6をリリースしており、バージョン4.9は4系の最新リリースとなる。

 Scientific Linuxは、米Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」互換のディストリビューション。米フェルミ国立加速器研究所、欧州合同素粒子原子核研究機構(CERN)などの研究所や大学での取り組みを合わせたものとなり、RHELのフリーコンポーネントを利用して商標などを取り除き、リコンパイルした。カスタマイズ性を特徴とし、Scientific Linuxを利用した自分たちのサイトに独自修正を加えられる。

 バージョン4.9は、2月に公開されたRHEL 4.9をベースとする。RHELの4系は第2段階のサポートフェイズにあり、セキュリティとバグ修正のみで新機能はない。Scientific Linux開発チームは、約2年のセキュリティとバグ修正を含むことから、安定性のあるリリースとしている。

 Scientific Linux 4.9はi386版とx86_64版があり、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Scientific Linux
https://www.scientificlinux.org/