カスタムメイドのAndroid端末を作成できるキットが登場

 組み込み機器設計の米Liquidwareは10月21日(米国時間)、米GoogleのモバイルOS「Android」端末をプロトタイピングできるキット「Android Modular Gadget Platform」を発表した。オープンソースのリファレンス実装をベースとした初の開発キットという。

 Android Modular Gadget Platformは、Android端末の作成に必要なソフトウェアとハードウェアをセットにしたもの。BeagleBoardベースの「Embedded Beagleboard Gadget Pack」や「Open SciCal」などと同じモジュールを利用した。4.3インチのOLEDタッチ画面「BeagleTouch」、ARMキャリアボード「BeagleBoard Rev C4」、無線Gカードモジュール、USBハブ、リチウムイオン電池バッテリパック「BeagleJuice」の5つのモジュールで構成され、ブート可能なAndroid SDカード、ドライバ、カーネルなども備える。

 開発者はこれらを組み合わせて、無線に対応したカスタムAndroid端末を作成できる。作成したAndroid端末上で、AndroidアプリケーションファイルであるAPKファイルを動かすことも可能。

 LiquidwareはAndroid Modular Gadget Platformは、Android開発の背景について、Android開発キットが少なく、開発者と組み込み開発者の両方からのニーズに応じて開発したと説明している。

 Android Modular Gadget Platformは同社のWebサイトにて発売中。価格は547.37ドルとなっている。

米Liquidware
http://www.liquidware.com/