レプリケーション機能を統合、PostgreSQL 9.0正式版がリリース

 PostgreSQL開発チームは9月20日、「PostgreSQL 9.0」正式版をリリースした。レプリケーション機能が標準搭載されたほか、権限の一括変更管理など要望が高かった機能が加わっている。

 最大の特徴は、「ホットスタンバイ」と「ストリーミングレプリケーション」の導入。ホットスタンバイは待機サーバーでリードオンリーのクエリ処理を可能にするもので、ストリーミングレプリケーションは、主サーバーと待機サーバー間で操作単位でトランザクションログを転送する機能。最新版では、この2つの新機能を組み合わせ、シングルマスタ・マルチスレーブ構成を実装できる。

 オブジェクトの権限も強化され、スキーマに含まれる既存のオブジェクト権限をまとめて変更できるようになった。また、今後作成されるオブジェクトに適用する権限も設定可能となった。ラージオブジェクトでも、パーミッション管理をサポートした。

 このほか、64ビットWindowsへの完全対応、カラム単位のトリガーのサポート、レポート作成問い合わせの強化、利用されていないJOINを自動削除する最適化など、多数の機能が強化されている。

 アップグレードを容易にするpg_upgradeも追加され、バージョン8.3と8.4からの上書きアップグレードが可能となった。

 PostgreSQL 9.0はLinux、FreeBSD、Solaris、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

PostgreSQL
http://www.postgresql.org/

ダウンロード
http://www.postgresql.org/download