プラグインクラッシュ保護が加わった「Firefox 3.6.4」公開

 Mozillaは6月22日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 3.6.4」を公開した。元々はFireflx 3.7として開発されていたもので、新機能としてクラッシュ保護機能を搭載、ブラウザの安定性を強化した。FirefoxのWebサイトよりダウンロードできる。

 Firefox 3.6.4では、プラグインをFirefoxのプロセスとは別プロセスで実行する「Out of Process Plugins(OOPP)」機構を導入した。米Adobe SystemsのFlashや米AppleのQuick Time、米MicrosoftのSilverlightが対象となる。OOPPにより、これらプラグインがクラッシュしてもブラウザ本体に支障を与えることなく利用を続けられる。このクラッシュ保護機能は現在、Windows版とLinux版で利用できる。Mac向けには、Firefox 4で対応する予定という。今後は、保護対象のプラグインも増やす予定だ。

 OOPPは本来はFirefox 3.7での導入が予定されていたが、Firefoxの開発の遅れが原因でFirefox 3.7のリリースは中止され、Firefox 3.6のマイナーアップデート版としてリリースされることとなた。Firefox 3.7で予定されていたUIの変更などは次期アップデート版となるFirefox 4で実現されるとのこと。

 Mozillaはプラグインによる機能拡張を奨励する一方で、プラグインがもたらすセキュリティ問題への対応として、古いプラグインを通知する機能なども提供している。このほか、Firefox 3.6.4では7件の脆弱性にも対応している。

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