Apache HTTP Web Server、リリースから15年を迎える

 Apache Software Foundationは2月23日(米国時間)、オープンソースのHTTPサーバー「Apache HTTP Web Server」が最初のリリースから15年を迎えたことを発表した。Webサーバー最大のシェアを誇るApacheは現在、1億1200万以上のWebサイトを支えているという。

 Apache HTTP Serverは、米国立スーパーコンピューター応用研究所(NCSA)でRob McCool氏が開発した「NCSA httpd」Webサーバーがオリジナルとなり、1999年2月23日にApacheと名付けられてリリースされた。Apache HTTP Serverはその後のインターネットの普及とWebの利用が進んだこともあり、急速に受け入れられた。米MicrosoftのIISといった代替製品もあるものの、現在でも最大のシェアを誇る。

 最新版は、2009年9月にリリースされたバージョン2.2.14。Apacheは先に、バージョン1.3系の最後のリリースとなる1.3.42を公開している。

 NCSAのサポートを行っていたBrian Behlendorf氏ら8名の有志団体はApache Groupと名乗っていたが、1999年3月に非営利組織のApache Software Foundationを設立した。Apache HTTP Web Serverは最初のプロジェクトとなり、現在では138のオープンソースプロジェクトを有する。ASFはコミュニティとメリトクラシーを基本理念とする“Apache Way”を掲げており、オープンソース界に大きな影響を与えている。

Apache Software Foundation
http://www.apache.org/

Apach HTTP Web Server
http://httpd.apache.org/