IPA、Windows PCのセキュリティ設定チェックソフトを無償公開
情報処理推進機構(IPA)は2009年12月21日、Windows PCのセキュリティ設定項目を簡単な操作で確認できるソフトウェア「MyJVN(マイジェイブイエヌ)セキュリティ設定チェッカ」を無償公開した。一般ユーザー向けで、USBメモリーの自動実行機能を悪用して感染を拡大するウイルスが増加していることを受けた。
IPAの脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の情報を利用して、PCのセキュリティ設定が適切かどうかをチェックする。現在のバージョンでは、(1)USBメモリー自動実行機能を無効にする設定になっているか(2)USBメモリ自動実行機能を無効にするパッチが適用済みであるか――を調べることができる。
JRE 5.0/6.0に対応したJavaアプリケーションで、Webブラウザから起動。動作環境はWindows XP SP2またはSP3/Vista(32ビット版)、ブラウザはInternet Explorer 6/7、Firefox 3。今後、チェック項目を追加して、パスワードの最低文字数やパスワードの有効期間、スクリーンセーバーの自動実行が有効になっているかなども調べられるようにする予定。
JVN iPediaの情報から「定義データ一覧」「定義データ」を取得できるAPI(MyJVN API)を利用したソフトで、PCにインストールされているソフトが最新バージョンかを確認する「MyJVN バージョンチェッカ」(11月公開)に続く第2弾となる。IPAでは、これらのソフトをリファレンスとして、来年春ごろにMyJVN APIを公開する予定。
IPAのまとめでは、2008年のウイルス感染率増加では、USBメモリー経由で感染する「W32/Autorun」の影響が大きく、全体の39.5%を占めていたという。
MyJVN セキュリティ設定チェッカ
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/