高速・軽量の「ブラウザOS」、「xPUD 0.9.2」がリリース

 xPUD開発チームは12月8日、Linuxディストリビューション「xPUD 0.9.2」をリリースした。プロジェクトのWebサイトよりISOイメージをダウンロードできる。

 xPUDは中国Karyo Technologiesが支援するオープンソースプロジェクトで、「App Storeを備えたFirefox OS」をうたっている。軽量で使いやすく、日常の利用に十分なアプリケーションを備えるディストリビューションを目的に開発が進められており、「plate」と呼ばれるユーザーインターフェイスや高速な起動が特徴とする。

 plateはFirefoxなども利用しているアプリケーションフレームワーク「Mozilla Gecko Runtime」を使用するユーザーインターフェイスで、xPUDを起動するとフルスクリーンでplateが起動される。plateには「Home Screen」および「Application Menu」、「File Browser」、「Setting Center」という4つのタブが用意されており、ここからWebブラウザやメディアプレーヤーといったアプリケーションの起動や各種設定、システムのシャットダウンといった操作が可能。また、ファイルブラウザもこのplateに統合されている。

 Webブラウザやメディアプレーヤーなどを含む、最小構成用のインストール用のISOイメージは64MBとコンパクトで、また別途SkypeやOpenOffice.orgといったアプリケーションやドライバなどをダウンロードして追加することも可能。

 xPUD 0.9.2はUbuntu 9.10をベースとしており、Linuxカーネルのバージョンは2.6.31。本バージョンではバックアップ・復旧を支援する「SysTray」が改善され、UIがより分かりやすくなったほか、plate内でFacebookやGoogleカレンダーといったWebアプリケーションを表示・実行する「WebApp」モードが追加された。ネットワーク経由でアプリケーションをインストールする機能「Opt-Get App Store」も導入されている。

 xPUDは日本語を含む15言語に対応、ライブCDのISOイメージ(64MB)などはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライブCDのほか、ライブUSBも作成できる。

xPUD 0.9.2
xPUD 0.9.2

xPUD
http://xpud.org/