Mozillaが「Thunderbird 3」RC2を公開、正式版公開に近づく

 Mozilla Messagingは2月26日、電子メールクライアントの最新版「Thunderbird 3」リリース候補版2を公開した。11月24日にRC1を公開して以来のリリースとなり、正式版に一歩近づいた。

 Thunderbird 3はオープンソースの電子メールとニュースクライアントソフト。検索機能の強化や使い勝手の改善、パフォーマンス向上などが各種バージョン2系からの改善点として挙げられている。

 Thunderbird 3の検索機能では新たに「Advanced Filtering Tools」と呼ばれる機構が採用された。これにより、検索結果を差出人やタグ、添付、名前、フォルダ、メーリングリストといった条件でフィルタリングできるようになっている。「timeline tool」と呼ばれる、検索結果に該当するメールを時系列で視覚的に表示するツールを利用したフィルタリングも可能。

 また、「Global Search Field」(グローバル検索バー)と呼ばれる新たな検索ボックスも採用された。Global Search Fieldでは件名や送受信者、本文など複数の要素を対象にメールを一括検索できる。また、送受信者をキーに検索する場合はアドレスブックのデータを用いた自動補完機能も働くようになっている。

 メールアカウント設定時に最小限の入力でアカウント設定を完了できるようになったほか、デザインを一新したツールバー、タブ付きのメール表示画面、複数アカウントのメールボックスをまとめて表示できる「Smart Folder」機能など、使い勝手の面でも向上している。メッセージをまとめて表示する「Message Summary View」やアーカイブ機能「Message Archive」も新たに加わった。

 そのほか、IMAP環境においてメールの読み込みを高速化するため、同期処理をバックグラウンドで行うようになった。この機構はデフォルトではOnになっているが、設定で無効にすることもできる。

 最新のRC版はWindows 2000以降および、Mac OS X 10.4以降、Linuxに対応、Mozilla MessagingのWebサイトよりダウンロードできる。なお、当初の公開予定からは遅れているものの、Mozillaでは公開日について触れていない。

Mozilla Messaging
http://www.mozillamessaging.com/

「Thunderbird 3 RC 2」ダウンロード
http://www.mozillamessaging.com/en-US/thunderbird/early_releases/downloads/