Morph Labs、OSSを活用したクラウド・アプライアンス製品の国内販売開始

 米Morph Labsは2010年2月1日、クラウド環境の構築・管理とアプリケーションの配布を自動化できるハードウェア・アプライアンス「mCloud (エム・クラウド) シリーズ」の日本国内販売を開始した。 オープンソースソフトを活用し、低価格でクラウド環境ソリューションを提供するという。

 クラウド環境の管理を自動化するエンジンを搭載し、複雑なクラウド環境設定作業を自動実行プログラムとしてテンプレート化した。直感的なGUIから、数回のクリックでクラウド環境を構築できるという。開発済みアプリケーションのデプロイメントや管理を自動化するエンジンも搭載する。

 Amazon AWS APIと互換性のあるオープンな標準APIを採用するなど、オープンな設計思想が特徴。オープンソースソフトを随所に活用した。mCloud上で開発したアプリケーションは、他のクラウド環境にも移植可能で、パブリック、プライベートを問わず、最適なプラットフォームでクラウドを展開できるという。

 中・小規模のプライベートクラウド向けオールインワンパッケージ「mCloud Server」は最大100VMまでの構築・管理が可能。IBMのブレードサーバを採用し、販売価格は月額70万円から(契約期間2年以上)。

 データセンターや大規模クラウドを対象とした制御用アプライアンス「mCloud Controller」は最大100VMまでの構築・管理が可能。IBM製x86サーバを採用した。販売価格は月額20万円から(契約期間2年以上)。

 小規模ユーザ向けの「mCloud Server – スタータ・キット」は10〜20VM程度の構築・管理が可能。Shuttle製ハードを採用し、販売価格は月額10万円から(契約期間3カ月以上)。

 また、Amazon AWSなどのパブリック・クラウドを活用してアプライアンスの購入が不要な「mCloud On Demand」をパートナー企業経由で提供する。

 なお100%子会社の日本法人「株式会社モーフ・ラボ」を2月中に設立する予定。

Morph Labs(日本語サイト)
http://www.mor.ph/ja