PayPalがフリーソフトウェアに向けて利用規約を調整
フリーソフトウェアを支援するFree Software Foundation(FSF)は11月23日(米国時間)、米eBay傘下のPayPalがフリーソフトウェアコミュニティ向けに利用規約を調整することに合意したと発表した。PayPalの利用規約をフリーソフトウェアコミュニティが利用しやすいものにするという。
PayPalはフリーソフトウェアで利用できる多数のサービスがあり、特定のプロプライエタリソフトウェアを必要としないことなどから、フリーソフトウェアコミュニティの間でオンライン送金手段としてよく利用されている。だが、FSFによるとPayPalは先日、利用規約を改定しており、プロプライエタリソフトウェアライセンスが加わったという。
コミュニティの懸念を受けてFSFがPayPalに調整を求めたところ、PayPalは話合いに応じ、1)該当するプロプライエタリソフトウェアの条項で、フリーソフトウェアを対象外とすること、2)2010年に利用規約を改定し、フリーソフトウェアコミュニティがプロプライエタリソフトウェアライセンスに合意することなく金銭をやり取りできるようにすること、の2点で合意したと報告している。
Free Software Foundation
http://www.fsf.org/
PayPal(米eBay傘下)
http://www.paypal.com/