Firefox 1.0リリースから5周年、記念イベント展開中

 11月9日、Mozilla FoundationがオープンソースのWebブラウザ「Firefox 1.0」を公開してから5周年を迎えた。これを記念し、Mozillaはマーケティングサイト「Spread Firefox」で5周年記念イベントを展開している。

 Firefox 1.0は2004年11月9日に公開された。当時、米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」がOSとの抱き合わせなどの戦略が奏功して独占的地位を維持する中、Firefoxはブラウザ市場に再度競争をもたらした。Mozillaは今年の7月に1億回ダウンロードを報告している。現在のユーザー数は3億3000万でシェアは25%、IEに次いで2位となっている。

 Mozillaは、オープンソース開発モデルによる継続的な機能改善、アドオンによるプラットフォーム戦略などにより、Firefoxを成長させてきた。同時に、Firefox 1.0リリース前に広告掲載などのマーケティング費用をオンラインで募ったり、オンラインキャンペーン「Spread Firefox」(Firefoxを広めよう)など、1.0リリース当初から巧みなマーケティング活動を展開し、ファンをつかんでいる。

 Mozilla会長のMitchell Baker氏は、Mozillaのような非営利のパブリックベネフィット組織がインターネットをオープンに参加型にすることにインパクトを与えることができるという考えは、もはや愚直ではないし、不可能ではないことを実証した、と記している。

 現在、最新版は「Firefox 3.5.5」。Firefoxが活気付けたブラウザ市場はその後、米Googleが「Google Chrome」で参入するなど、競争が激しくなっている。

 Firefox5周年を記念して、Spread Firefoxのサイトでは、動画、Twitter、Flickrなどを利用した祝福イベントを展開中だ。

Mozilla
http://www.mozilla.org/

Spread Firefox
http://www.spreadfirefox.com/5years/