米Broadcomが同社製無線LANチップのLinuxドライバをオープンソース化、Linuxカーネル開発ツリーへのマージも進められる
米Broadcomは9月9日、無線LANチップ「BCM 4313」などに対応するドライバ「brcm80211」のソースコードを公開した。
brcm80211はLinuxカーネルのmac80211を土台とするドライバ。BCM 4313、「BCM 43224」「BCM 43225」などBroadcomの最新世代の802.11n対応無線チップに対応するほか、mac80211に対応したものを含め、将来登場するチップのフレームワークを提供するとも述べている。
同ドライバはすでにLinuxカーネルのステージングツリーにマージされており、メインのLinux開発ツリー(バージョン2.6.37)にマージされるという。Linuxカーネル2.6.37は、2010年末から2011年初めにリリースを予定している。英Canonicalによると、次期版「Ubuntu 10.10」で同ドライバを含む予定で、現行版の10.4にもバックポーティングする計画という。
BroadcomのLinux無線LANドライバはこれまでプロプライエタリだったため、コミュニティの間では購入を控えるよう警告も出ていた。
米Broadcom
http://www.broadcom.com/
「brcm80211」ダウンロード
http://linuxwireless.org/en/users/Drivers/brcm80211