Googleサービスからデータの取り出しを容易にする「Data Liberation」

 米Googleは9月14日、ユーザーが各種Googleサービスから容易にデータを取り出すための取り組み「Google Data Liberation Front」を発表した。自社Webサービスを利用する個人ユーザーや企業をデータによるロックインから解放するとしている。

 Data Liberation Frontは、Googleの米シカゴ拠点で2年前にスタートしたプロジェクト。シンプルなインポート/エキスポート機能を提供することで、ユーザーのデータを解放して、GoogleのWebサービスからのデータ取り出しや取り込みを容易にすることを目指す。今回、専用Webサイトを開設し、正式にローンチした。

 現在、Web経由サービスの多くが、ユーザーが手軽にデータを移行させる仕組みを提供していないため、ロックイン状態が生じていることがあるという。Data Liberationでは、ユーザーのデータはユーザーが所有するという考えの下、容易にデータを取り出せるようにする。これにより、ユーザーや企業に選択の自由をもたらすとしている。

 すでに、「Gmail」「Blogger」など約半分のGoogle製品でこのような機能を設定済みという。今後、「Google Sites」「Google Docs」などに拡大する。Data Liberation Frontのサイトでは、Googleの各製品について、データの取り出し方を説明している。

米Google
http://www.google.com/

Google Data Liberation Front
http://www.dataliberation.org/