「ソフトウェアインスペクション」の体験ワークショップ、7月2日開催
奈良先端科学技術大学院大学などが設立した「ソフトウェアインスペクション研究に関する国際連携ワーキンググループ」は、開発の初期から実行できるソフトウェア欠陥予防技法である「ソフトウェアインスペクション」を体験するワークショップを2009年7月2日に都内で開催する。参加費無料で定員は60人。
「ソフトウェアインスペクション」は、開発途上のソフトウェア(仕様書、設計書、ソースコードなど)を、作成担当者以外の開発メンバーあるいは第三者が調べることによって欠陥を発見する品質向上技法。開発の序盤の工程から実施可能で、欠陥の発見にかかるコストとスケジュール遅延のリスクを軽減できるという。1976年にIBMのMichael Fagan氏が提案した。
ワークショップ「ソフトウェアインスペクション・ワークショップ 2009」は日本IBMが共催。同社のインスペクションのスペシャリスト、インスペクション研究の国際連携メンバーがインスペクションの技法や動向を紹介し、ワークショップ参加者に実際に、Javaソースコードのソースコードインスペクション(ソースコードレビュー)を実施してもらう。
国際連携ワーキンググループは、ソフトウェアインスペクションに関する技法や研究テーマの知見を共有することを目的に、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科ソフトウェア工学講座とドイツのフラウンホーファ実験的ソフトウェア工学研究所が2009年2月に共同で設立した。
今回、世界的にみても開催機会が少なかった、ソフトウェアインスペクションを実践する技術者が議論、交流できる場を提供するとしている。ワークショップの結果は、個人情報を削除した上で研究論文として公開する予定。
会場は、東京都港区芝浦3-3-6のキャンパスイノベーションセンター東京1F。午後1時30分~午後5時45分。Webサイトから申し込む。
ソフトウェアインスペクション・ワークショップ 2009
http://se.aist-nara.ac.jp/events/siw2009.html
ソフトウェアインスペクション研究に関する国際連携ワーキンググループ
http://www.software-inspection-wg.org/
奈良先端科学技術大学院大学
http://www.naist.jp/
フラウンホーファ実験的ソフトウェア工学研究所
http://www.iese.fhg.de/fhg/iese/
日本IBM
http://www.ibm.com/jp/