Mono Project、「Visual Studio」で.NETアプリをポートできる拡張ツール発表
米Novellが支援するオープンソースプロジェクトMono Projectは6月8日、米Microsoftの開発環境「Visual Studio」上で、.NETアプリケーションを「Mono」にポーティングできるツールセット「Mono Tools for Visual Studio」を発表した。プライベートプレビューとなり、プロジェクトのWebサイトで登録できる。
Mono Tools for Visual Studioは、「.NET Framework」をUNIX/Linuxで動かすMono環境を補完するVisual Studio向けツール。アプリケーションのMono互換性を確認するスキャン「Mono Migration Analyzer(MoMA)」、Windows/Mono動作テスト、Linux/Mono動作テスト、デバックの4種類の技術で構成される。これらのツールを利用して、Visual Studioで開発した.NETアプリケーションを、同じ開発環境を使ってMonoやLinuxにポーティングできるという。
MoMAスキャンにより、Monoで問題を起こしそうなコードをスキャン・評価し、エラーリストとしてリストする。2種類のテストツールは、WindowsとLinuxの違い、Monoと.NETの違いという2種類の問題に対応するもので、デバッグはLinux上のMonoに対してVisual Studioからリモートでデバッグできる。
対応OSはWindows XP/Vista(32ビットと64ビット)、利用には「Visual Studio 2008 Standard」または同Professionalのインストールが必要。
Mono Tools for Visutal Studioは現在バージョン0.1で、限定プレビュー版リリースとなる。
Mono Project
http://www.mono-project.com/
「Mono Tools for Visual Studio」
http://go-mono.com/monovs/