オープンソース広告サーバーの米OpenX、マーケットプレイスと最新版を発表

 オープンソースの広告配信技術を開発する米OpenX Technologiesは4月16日(米国時間)、オンライン広告のマーケットプレイスサービス「OpenX Market」(ベータ)を発表した。Webパブリッシャーと広告主はこれを利用して、オンライン広告を活用できるという。

 OpenX Marketは、シンプルなオークション形式でWebパブリッシャーと広告主を結びつけるサービス。広告収益を増加させたいWebパブリッシャーと適切な広告掲載先を見つけたい広告主のニーズに応えるという。

 パブリッシャーは最低価格を設定し、最低価格を上回る入札があった場合は最高額の広告主が落札する。最低価格を下回った場合は当初の広告が掲載されるため、リスクは生じない。容易かつシンプルに利用できることから、中小規模のWebパブリッシャーなどは同サービスを利用して、幅広い広告主にリーチできるとしている。

 同社はこの日、主力製品であるオープンソース広告配信プラットフォームの最新版「OpenX Ad Server 2.8」も発表した。OpenX Marketのプラグインを持ち、Marketをすぐに利用できるという。このほか、eCPM最適化、容易なカスタマイズ、拡張性とユーザビリティの強化などが特徴となる。

 最新版は同社Webサイトよりダウンロードできる。OpenXは、ホスティングサービスも提供している。OpenXによると、OpenX Ad Serverは15万以上のWebサイトが利用しており、毎月3000億以上の広告が運用されているという。

米OpenX Technologies
http://www.openx.org