「PHP 5.3.0」RC1が登場
PHP Development Teamは3月24日、オープンソースのスクリプト言語「PHP 5.3.0」のリリース候補第1版(RC1)を公開した。5.3は、次期メジャーアップグレードとなる6.0に向け、多数の新機能を加えつつ既存機能の調整を行うもので、RC版リリースにより正式版に一歩近づいた。
5.3は、名前空間、遅延静的束縛機能、ラムダ形式関数とクロージャ、サイクルガベージコレクタなどの新機能を持つ。シンタックスでは、gotoの限定的導入、NOWDOC、__callStatic()などが加わり、MySQLクライアントライブラリがlibmysqlからmysqlndに変更された。
設定では、php.iniおよびiniパーシング全般での柔軟性が強化され、ext/phar、ext/intl、ext/fileinfo、ext/sqlite3、ext/enchantなどの拡張がバンドルされた。VC6とVC9バイナリでは、Windowsサポートも強化されている。
一方、ext/mhash、ext/msql、ext/pspell、ext/sybaseなど、一部の機能や拡張が削除された。また、NSAPIでのバグ、一定条件下でのfloat/integer処理などで問題が見つかっていることも報告している。これらの問題は、RC2で修正する予定という。
開発チームでは、PHP 5.2系以前のPHPユーザーに対し、RC1を利用してテストを行うよう推奨している。PHP 5.3での変更点を詳細に説明したアップグレードガイドも公開している。
PHP Development Team
http://www.php.net
「PHP 5.3.0」RC1ダウンロード
http://qa.php.net/