インタビュー:「WordPress Plugins/JSeries」プロジェクトのメンバーに聞く 2ページ

どんなプラグインに人気がありますか?

yuriko: ダウンロード数が多そうなものを「えいやっ」でピックアップしてみると、Counterize II (Japanese), Ktai Style, Organizer (Japanese), Maintenance Mode (Japanese), WordPress.com Stats (Japanese), WP-AddQuicktag(ja), WP-Cache (Japanese), WP-PageNavi (Japanese), wp-hatena, wp-otenki, wp-tegaki, wp-shot あたりだと思います (アルファベット順)。 バージョンアップ頻度がプラグインによってバラバラなので、単純にダウンロード数が多いものが人気とも言えないんですが。

wokamoto: yuriko さんが挙げている中に私のが入ってない(汗)。精進します。

yoshitomo: 私のも・・・。がんばります。

miyabi-s: プラグインに対する個々の興味の問題もありますし、人気のあるものはすでに翻訳されていますし…(苦笑)

hiromasa: はいったー! ・・・といってもぼくのは古いからですね(笑。 小粒でピリリなプラグインも多いのでいろいろ試していただけると嬉しいです。

urepko: Σ(- -ノ)ノ エェ!? Counterize II (Japanese),が出てる ; 私にとっては wp-tegaki が最も無くてはならないプラグインです 

プロジェクトがうまく行っていると感じるのはどんなときですか?

yuriko: プロジェクト全体としては、SF.JP の活発なプロジェクトTop10 に入ったときでしょうか。 個々のプラグインとしては、リリース案内投稿にコメントがいっぱいついたり、導入・更新しましたというブログ記事がいっぱい書かれたときです。

wokamoto: 他言語圏のユーザからレスポンスがあったときですね。Quick Comments, wp-autopager は、なぜか中国で人気を博しました。

h1romas4: SF.JP の統計情報のグラフが右肩上がりだったときに感じました。

このプロジェクトをやっていて最も驚いた出来事は?

yuriko: まさにその、SF.JP の活発なプロジェクト Top10 に入ったのに気がついたときです。そんなに人気かつ活発なのかと感激しました。

wokamoto: これも他言語圏のユーザからレスポンスがあったときですね。日本語の解説記事しか書いてないのに:-P かなり嬉しかったです。

h1romas4: このインタビューのご依頼を受けたことです。:D

plasticdreams: オリジナルの作者から連絡が来たときと今回インタビューをお受けするメンバーの数が最多と伺ったときです。

urepko: quotes-collectionのオリジナルの製作者に、下手な英語で「日本語言語ファイル作りました」と連絡し、次のバージョンアップで同根しますとお返事を頂いたときですね。

tomokame: 今回のお話があったときです。上記のような動向にまったく疎かったので。

naokomc: 自分の好きな WordPress サイトで関わったプラグインが使われていたとき。やはり個人のブログサイトに置いておくよりたくさんの人にみてもらえるなと思います。

このプロジェクトで最も苦労している点は?

yuriko: プロジェクトウェブサイトを刷新する計画があるんですが、なかなか進んでいません。同時に携帯対応もしたいところです。 携帯対応プラグインを配布するサイトが携帯対応していないのは情けないですよね ;-) 個々のプラグインについては、リリースマネジメントが悩みです。1人での開発なので「機能追加は思いついたときにやる」と、やりがちですから。

wokamoto: プロジェクトウェブサイトを刷新する計画があるんですね、知らなかった。

yuriko: ウェブサイト更新については、Nao さんなど一部の人しかかかわってないです。それが進んでない原因の1つかも ;-)

h1romas4: 当初の予想よりも配布数が増え、多機能なプラグインも多く解説も豊富になり現在のサイトが若干使いづらくなってきたことです。すいません、すいません。。

plasticdreams: 自分は訳の精度を上げることと,残りは全体的なドキュメントの整理です。

urepko: せっかく言語ファイルを作っても、全然反映できない事が増えてませんか? ファイル名変えたりしてもダメな事も多く自分で解決策が見つけられない事です。

naokomc: サイトリニューアルの件、恐縮です…。横のつながりを強化して、協力者になっていただける方と一緒にできればもっと良いのかもしれません。個人的には、初期に複数のプラグインの翻訳を始めてしまったためなかなかメンテナンスが追いついていないところです。こちらも横のつながりを活かしていきたいところです。

今後のプロジェクトの方向性は?

yuriko: WordPress が、自身の公式プラグインディクトリー を重視する仕組みになってしまったため、われわれのような「勝手リポジトリ」は、どうあるべきなのか悩むところです。 現状、公式プラグインディレクリーは英語のみなので、まだまだ当プロジェクトの価値はあると思っています。 しかし、公式プラグインディレクトリーに多言語対応してもらって、発展的解消というのは、1つの方向かもしれないと思います。WordPress 日本語版が提供開始され、WordPress ME が新規開発を終了したように。

wokamoto: 私のスタンスは発起人の h1romas4 さんに丸投げ状態です。言い出しっぺは最後まで面倒見ること。

h1romas4: 言い出しっぺです。 yuriko さんがおっしゃるとおり、公式プラグインディレクトリができたため若干難しい立場にあります。今のところはこちらのほうが気軽さがありますので、JSeries で様子を見て公式の方に移行するという Apache Incubator のような立場もありかなと思っています。関連してですが、このプロジェクトは情報の集約という意味合いはないと考えていますので、もし SF.JP で他のプラグインプロジェクトをつくりたい方は遠慮せずに行ってください(そういう意味を込めて、プロジェクト名を J”Series” としています)

plasticdreams: 自分は淡々と日本語化してるだけですので,他の面は他のメンバーにお任せという丸投げ状態です。

urepko: プラグイン本体を作成する技量は無いので、コバンザメのように付いて行きます ^^

tomokame: 自分は主体性がなく、風見鶏のような、金魚のフンのような。時流に従います。

naokomc: 実は言語ファイルは極力オリジナル版に同梱してもらって、公式ディレクトリに多言語対応をしてもらうというのが理想的だと思っています。そうすればダウンロードファイルが散らばらないし、もしオリジナル版の作者さんがリリース前に翻訳者に連絡してくれるなら、自動アップグレードにも完全対応できます。この実現は可能だとしてもかなり先の話になると思いますが…究極の理想論で言ってみました。 逆に日本の文化に特に対応したプラグインなどは、自分たちがプロジェクトを自由に管理できる JSeries の強みを活かして独自に継続していくことで、国内のプラグイン作者が増えていくといいなと思います。公式ディレクトリへの参加は英語のみという状況に加え、フィードバックも世界中から英語でどんどんきてしまうために敷居が高いと思われる方も多いでしょうし。

どのような要望がユーザーからあがっていますか?

h1romas4: プロジェクト全体への要望は特にきていないようです。プラグインを使ってくださる方のブログはいつも楽しく拝見させていただいております。

yuriko: プラグイン単体で言うと、Ktai Style は、携帯電話からの簡単ログイン・ユーザー登録機能、新規投稿でのファイル添付機能があります。Ktai Entry は、カテゴリーの一覧取り寄せ機能やデコメ対応などです。

plasticdreams: 逆に これ訳してくださいっ” っていうのがあったら教えてください。何とかやってみたいです(願望も込めて)。

tomokame: プラグインに限っては、表示が重いことと、商品を引っ張ってくる管理画面の使いづらさによく言及をいただきますが……わたしの実力ではいまが限界です。JavaScriptが扱える人を尊敬します。

このソフトウェアあるいはプロジェクトについて誇れるところは?

yuriko: まずは、プロジェクトウェブサイトが WordPress で構築されていることですね! プラグイン単体で言うと、Ktai Style が、WordPress での日本向け携帯対応ツールとしてナンバーワンの位置になってしまったことです。巷の評判では「Ktai Style を使うために MT から WP に移行する」人がいるぐらいだそうで、大変ありがたいことです。 ひょっとすると、各種 CMS における携帯対応ツールとしてもトップクラスの出来かもしれません;-) Ktai Entry はまだまだ強力なライバルがいますが、WordPress 向けメール投稿ツールを選定するときには、第1候補としてもらえてるようです。

h1romas4: 2006年6月発足からひと月も CVS のコミットがとぎれていないことです。また、あちこちのブログで JSeires 産のプラグインが使われているのを見ると頼もしく思います。

plasticdreams: 自分たちの使う道具を淡々と手入れし続けているところに渋みを感じます。

tomokame: 自分自身はプラグインに満足してよく使っているという点です。

このプロジェクトでどこかやり直せるとしたら、どこを変更したいですか?

yuriko: 後から参加した者が言うことじゃないですが、プロジェクトの UNIX 名そのものが嫌いです。長くて分かりにくいので、よくスペルミスしますから ;-)当然、CVS 操作ではエイリアスを活用しています。個々のプラグインでは、バージョン番号体系が 1.xx なものがあることです。これは諸般の事情によるものですが、個人的には x.y.z 形式が好みです。Ktai Style は、はやく 2.0 を出して以後は 2.y.z としたいと考えています。

wokamoto: もうちょっとプロジェクトメンバ間で情報交換の場があっても良い気もするのですが、今の形態も気楽なので、これはこれで良いかもとか思ったりしています。

h1romas4: UNIX 名、長かったですね。すいません。:D ページの URL の構成について、当初言語ファイル系がなかったため、プラグインと言語ファイルの階層レベルが分かれてしまったのが心残りです。(.po に URL をいれているため今となっては変更できずです・・・)