米Yahoo!がBOSSを有料化へ、SearchMonkey構造データへのアクセスも可能に

 米Yahoo!は自社検索技術インフラをオープンにするプロジェクト「Yahoo! Search BOSS(Build your Own Search Service)」を有料化する方針を明らかにした。また、新機能として、「SearchMonkey」の構造データにアクセスできる機能などを発表した。

 BOSSは、Yahooが昨年7月に発表したプロジェクト。開発者は、APIを利用して「Yahoo! Search」のインデックスにアクセスし、カスタム検索アプリケーションを構築できる。

 BOSSはこれまで無料で提供されてきたが、今回サービス品質保証(SLA)を導入すると共に価格体系を発表した。無料は1日10000回未満のクエリまでで、それを超えるとクエリの種類と数に応じて課金される。同時に、1度のAPIコールで取得できる検索結果は50から1000件に増えている。

 この価格体系は、今年第2四半期後半に導入の予定という。

 Yahoo!はまた、オープンプラットフォーム「SearchMonkey」の構造化データにアクセスする新機能も発表した。SearchMonkeyは、「Yahoo! Web Crawler」を利用して、マイクロフォーマットやRDFなどのセマンティックマークアップが組み込まれたWebサイトから構造化データを取得しており、BOSS経由でこれらのデータにアクセス可能となった。開発者はこの新機能を利用して、検索結果の表示をカスタマイズできる。

 このほか、新機能「Long Abstracts」により、APIリクエストにパラメータを追加することで、ページの要約テキストの文字数がこれまでの170字から最大300字に拡大された。また、自分のサイトがどのようにインデックスされているのかを把握できる「Site Explorer」へのアクセスも提供する。

 Yahoo!はBOSSの利用規約も変更し、サードパーティの広告プラットフォームが利用可能となった。この変更は同日付で有効となっている。

米Yahoo!
http://www.yahoo.com

Yahoo! Search BOSS
http://developer.yahoo.com/search/boss