産総研、起動を高速化した「KNOPPIX 6.2 DVD日本語版」公開

 産業技術総合研究所(産総研)は2009年12月14日、ライブCD/DVDから起動できるLinuxディストリビューション「KNOPPIX」の最新日本語版「KNOPPIX 6.2 DVD日本語版(LCAT対応)」を公開した。ライブCD/DVD高速化ツールキット「LCAT(Live CD Acceleration Tool kit)」を適用して、起動時間を高速化した。

 LCATは、情報処理推進機構(IPA)の2005年度上半期「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」に採択されたプロジェクトで、アルファシステムズが開発した。KNOPPIX 6.2 DVD日本語版(LCAT対応)では、独自拡張のLCATによって、起動を約3倍に高速化。起動時間を英語版の140秒から50秒(ThinkPad T400で計測)に短縮した。

 日本語版は、Debian/lennyをベースに再作成したKNOPPIX 6.2英語版をもとに、基本的な日本語化を行った。Linuxカーネル2.6.31.6、xorg 7.4などを採用し、ブート処理をMicroKNOPPIXに変更している。

 また、容量の大きいDVD版としたことで、KDE4、Gnomeなどの多くのアプリケーションを追加収録した。flash-knoppixで、ブート可能なUSBストレージを作成できるほか、OS Circularによる仮想アプライアンスに対応し、KVMM/QEMU上で最新Debian/Ubuntuをネットワーク起動できる。

KNOPPIX 6.2 DVD日本語版(LCAT対応)
http://www.rcis.aist.go.jp/project/knoppix/

産総研
http://www.aist.go.jp/