IPv6への対応を進めるLinux

 Linuxを支援する非営利団体Linux Foundationは11月24日(米国時間)、Linuxにおける次世代のインターネットプロトコルIPv6への対応について報告した。主要LinuxディストリビューションでのIPv6サポートは、米国政府の要件を満たすレベルという。

 米国政府は現在のIPv4からIPv6へマイグレーションを進めるにあたって、全政府機関に対し、IPv6に対応したシステムやソフトウェアの調達を義務付けている。Linux Foundationでは、LinuxにおけるIPv6対応を進める作業部会「IPv6 Workgroup」を結成し、LinuxシステムにおけるIPv6対応を強化してきた。同作業部会では、米国政府の要件をレビューし、Linuxでの取り組み分野を分析した結果、ICMPv6、DHCPv6、MIBなどの仕様のサポートに加え、IPSec for IPv6への対応などの作業を進めたという。これにより、主要Linuxディストリビューションは米国政府のIPv6対応要件を満たすレベルになったとしている。

 この作業部会は、米IBMが中心となっており、米Hewlett-Packard、米Novell、米Red Hatなどの企業が参加している。

Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org