米Googleが「Google Chrome」最新版を公開

 米Googleは10月29日(米国時間)、Webブラウザの最新ベータ版「Google Chrome 0.3.154.9」を発表した。セキュリティアップデートなど、これまで開発者チャンネルで公開したフィックスを含むもの。同Webブラウザのユーザーは数日以内に、最新版に自動更新される。

 セキュリティでは、ポップアップウィンドウのアドレススプーフィング問題が修正された。Googleではこのセキュリティ問題の脅威を「中」と評価しており、悪用されるとWebサイトの発行元をごまかし、ユーザーが知らずに機密情報を入力してしまう可能性があったとしている。

 他の修正としては、Flash、Silverlight、QuickTimeなどのプラグインの性能と信頼性を改善、動画のロードに関する問題を修正した。また、「Adobe Reader 9」を利用してPDFファイルを表示したタブを閉じると「Chromeがクラッシュしました」というメッセージが現れる問題も修正されている。httpsを利用するWebサイトについては、コンテンツデータを保存しないよう変更した。

 「exe」「dll」などの実行ファイルのダウンロードについても動作方法を変更し、ユーザーによるダウンロード確認ステップが加わった。確認がないファイルは、Chrome終了後に自動的に削除されるという。

米Google
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