Mozilla、「TraceMonkey」を搭載した「Firefox 3.1」ベータ1リリース

 Mozilla Foundationは10月14日(米国時間)、Webブラウザ最新版「Firefox 3.1 Beta 1」(開発コード名「Shiretoko」)をリリースした。Windows、Linux、Mac OS Xをサポートし36言語に対応、MozillaのWebサイトよりダウンロードできる。Mozillaでは開発者向けリリースと警告している。

 最新版では、JavaScriptの処理を高速にする最新のJavaScriptエンジン「TraceMonkey」を搭載した。デフォルトでは無効となっており、「about:config」で設定を変更する必要がある。

 このほか、レンダリングエンジン「Gecko 1.9.1」ではWeb標準のサポートを改善したほか、CSS 2.1およびCSS 3のプロパティのサポートも加わった。World Wide Web Consortium(W3C)の「Geolocation」のドラフトも実装した。「HTML 5」のvideoタグ、audioタグに対応、「Ogg Theora」と「Ogg Vorbis」の両フォーマットをサポートした。これにより、開発者は容易に動画や音声コンテンツを埋め込める。

 Mozillaでは、同ベータ1は開発者向けリリースであり、テスト用途での利用を推奨している。

 Firefox 3.1の正式版リリースは年内の予定、Mozillaでは11月中旬にベータ2を公開予定だ。

Mozilla Foundation
http://www.mozilla.org

「Firefox 3.1 Beta 1」ダウンロード
http://www.mozilla.com/en-US/firefox/all-beta.html