米Sun、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris OS」をリリース

 米Sun Microsystemsは5月5日(米国時間)、自社OSの「Solaris」のオープンソース版「Open Solaris OS 2008.05」をリリースした。同社Webサイトでダウンロードが可能。デフォルトのファイルシステムにZFSを採用するなど、最新機能を盛り込んだ。

 Sunは2005年より、オープンソースコミュニティOpenSolarisでOpenSolaris OSの開発を進めてきた。Solarisのカーネルをベースに、デスクトップ環境として「Gnome 2.20」、ウィンドウマネジャとして「Compiz」などのオープンソース技術を組み合わせた。

 ファイルシステムにZFSを採用したほか、DTrace、Solaris ZoneといったSolarisの最新機能が利用可能。Solaris Containerにより、マルチコアを含め1000種以上のシステムに対応する仮想化対応アプリケーションを開発できるという。容易なインストールも特徴で、Live CD、OpenSolaris Image Packaging System(IPS)により、安全かつ高速に設定、統合できるという。

 ライセンスはCDDL(Common Development and Distribution License)を採用、Sunでは今後、6カ月おきにアップグレードしていく方針だ。

 Sunは同日、米Amazonとの提携も発表、Amazonのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」上でOpenSolaris OSを利用できるようになるほか、EC2上でのMySQL利用に対しサポートを提供することを発表している。

米Sun Microsystems
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