Mozilla Labs、未来のブラウザをコンセプトプロジェクトで公開

 Mozillaの研究部門Mozilla Labsが未来のWebブラウザコンセプトを公募する「Concept Series」にて、コンセプトモデルの「Aurora」を公開した。米Adaptive Pathが作成したもので、インタラクティブな未来のWebブラウザを表現している。

 Concept Seriesは、Mozilla Labsが8月4日に開始したアイディア公募プロジェクト。将来のWebやWebブラウザをテーマに一般からの意見を募るものだ。

 Auroraは、Adaptive Pathが同プロジェクト向けに作成したコンセプトモデル。技術、ブラウザ、Webがどのように進化するかを占ったもので、ビデオでは、ユーザーがフレームのないWebブラウザ上で、オブジェクトをつかんでデータを動かしながら操作している。

 Adaptive Pathは専用ページで、Auroraの設計テーマとして、コンテキストの認識、自然なインタラクション、継続性、マルチユーザーアプリケーションの4つを挙げている。中でも最後のマルチユーザーについては、これまでブラウザは1人が利用するものだったが、マルチユーザー対応として設計することで、情報共有やコラボレーションの場となり、Webの要素を組み合わせることが当たり前になる、と同社のJesse James Garrett氏は説明している。

 Auroraは現在、デスクトップPCでブラウザを利用するパート1、携帯端末から利用するパート2がVimeo経由で公開されている。Adaptive Pathでは、数週間以内にパート3、パート4を公開する予定としている。

 Cencept Seriesのページには、このほかにもブックマークと履歴をテーマにしたコンセプトなども並んでいる。

米Adaptive Path
http://www.adaptivepath.com

Mozilla Labs「Cencept Series」
http://labs.mozilla.com/projects/concept-series/

米Adaptive Pathの「Aurora」紹介ページ
http://adaptivepath.com/aurora