米IBM、ビジネスルール管理の仏ILOGを買収へ

 米IBMは7月28日(米国時間)、ビジネスルール管理ソフトウェアを開発・提供する仏ILOGを買収する計画ことで合意したと発表した。買収金額は約2億1500万ユーロ(約3億4000万ドル)で、現金による公開株式買い付け形式で行う。SOAやビジネスプロセス最適化などミドルウェアを強化する狙い。

 ILOGは、ビジネスルール管理、最適化エンジン、可視化などのビジネスルール関連ソフトウェアを提供するベンダー。主力製品は、ビジネス管理システムの「ILOG JRules」で、世界に2500社以上の顧客を持つ。

 IBMはILOGを買収することで、「WebSphere」ブランドで提供しているビジネスプロセス管理(BPM)、ビジネス最適化、SOAを補完する。これにより、重要な情報をリアルタイムで提供可能となり、よりよい意思決定につなげられるという。ILOGの技術は、ビジネス担当者、アナリスト、アーキテクト、開発者にビジネスプロセスを分析、計画、追跡、改善するツールを提供することから、IBMのソフトウェアプラットフォーム全体にさまざまな機能を追加できるという。

 買収金額は1株あたり10ユーロで、これはILOGの過去1ヶ月間の平均株価に56%のプレミアムをつけた額という。この取引に関しては、ILOG取締役会の賛同も得ているという。

米IBM
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仏ILOG
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