米Google、知識共有サービス「Knol」を一般公開

 米Googleは7月23日(米国時間)、ユーザーが自分の専門知識を公開する「Knol」(ベータ版)を一般公開した。似たような試みにオンライン百科事典の「Wikipedia」があるが、実名ベース、コラボレーション、コミュニティツール、広告収益などで差別化を図ろうとしている。

 Knolは、特定のトピックスに関して、その分野に明るい人が自分の知識を公開し、ユーザーと共有するサイト。信頼性を高めるため、執筆者は実名で記事を執筆する。2007年12月に実験的にスタートしていた。

 Wikipediaとは異なり、執筆者は自分が作成したKnolを管理できる。コラボレーション機能としては、モデレートコラボレーションとして、読者が執筆者に編集提案できる仕組みを提供する。執筆者は編集提案を受け付けるかどうかを設定できるほか、読者が編集できるように設定することも可能という。

 このほか、コメント、評価、レビューなどのコミュニティツールもある。執筆者は自分の知識をオンラインで共有するだけでなく、Googleの広告「AdSense」を利用して広告を掲載し、Googleと売り上げをシェアすることもできる。

 利用にはGoogleアカウントが必要。

米Google
http://www.google.com

Knol(ベータ版)
http://knol.google.com