米Novell、VMware環境向けにカーネルを最適化

 米Novellは6月16日(米国時間)、自社Linuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise」のカーネルで米VMwareの通信インターフェイス技術をサポートしたことを発表した。VMware仮想化環境におけるLinuxの性能を改善できるとしている。

 SUSE Linux Enterpriseのカーネルに変更を加え、VMwareの「Virtual Machine Interface(VMI)」をサポートした。VMIは、ゲストOSとハイパーバイザー「VMware ESX」間の通信メカニズム。カーネルレベルでVMIをサポートすることで、VMIに対応したインフラ上で動作する仮想OSの効率化を向上できるという。また、チップの仮想化機能も効果的に利用できるという。

 NovellとVMwareは2007年9月に提携を発表、これまで共同で開発作業を進めてきた。VMIをサポートしたSUSE Linux Enterpriseは同社Webサイトでダウンロードできる。Novellによると、5月にリリースしたサービスパック「SUSE Linux Enterprise 10 with Service Pack 2」でも対応済みという。

米Novell
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