米Sun、フラッシュメモリをエンタープライズへ、サーバー向けSSD投入へ

 米Sun Microsystemsは6月4日(米国時間)、フラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Disk)製品を今後強化していく方針を発表した。今年中に最初のサーバー向けSDD製品を投入する予定という。

 フラッシュメモリはデータの書き込みと消去が可能な半導体技術で、電源を切ってもデータが保存される。特徴は、高速性と低消費電力。SunによるとファイバーチャネルHDDと比較して性能は3倍に、消費電力は5分の1に抑えられるという。

 Sunでは、これまで障害とされてきた価格が低下しつつあることから、今後フラッシュメモリをベースとしたSSDの利用がサーバーやストレージなどのエンタープライズ分野でも進み、今年はその転換点になるとしている。2009年半ばには、多くのサーバーで利用されるとの予想を打ち出しており、市場に先んじてこの分野を強化する。

 今後、「Solaris OS」、ファイルシステム「Solaris ZFS」、「MySQL」などのオープンソース技術向けにSSDを最適化する。今後、フラッシュ技術ベンダーと協業しながら、包括的なSSD製品ポートフォリオを揃えていく戦略だ。最初のSSD製品は今年後半に投入する予定。

米Sun Microsystems
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